ニセ科学にハマる仕組み 1 予防注射

最近、予防注射を受けさせない保護者が増えているという事がよく話題になっています。予防接種は受けることが法律で決められているという事も知っていますが、私自身、現在二十歳の息子の予防接種を躊躇した記憶があるのです。

 

予防接種には、定期接種と任意接種というものがあるのですが、息子が小さい頃は、日本脳炎は任意接種でした。確かお金はかからなかった記憶があるのですが「任意」と言われると、国から保証されていないようで怖い印象を受け、どうしようかと迷っていました。ですが療育センターの看護婦さんが「九州ではまだ流行することがある病気なので、受けておいたほうが安心ですよ」と言われ、日本脳炎は受けさせました。

 

しかしおたふく風邪は受けさせませんでした。それは、私自身がおたふく風邪の予防注射を受けなかったので。昔は、おたふく風邪は流行したら、積極的にもらいに行くという事がありました。私自身、お友達がおたふく風邪になったので、わざわざその子の家に遊びに行って、おたふく風邪をもらってきたという経験をしています。子供の頃にかかっておけば、怖い病気ではないからと、母は言っていました。

そういう経験から、息子にもおたふく風邪の予防注射は受けさせませんでした。その後、おたふく風邪にかかったのですが、症状がとても弱かったので・・・

大晦日に発症。しかしほとんど腫れが出ず、お正月のお雑煮も完食(笑)

なので抗体ができてるか微妙という事で、念の為に抗体検査をしたら、バッチリ抗体はできていたそうです。おたふくは、そういういい加減な症状がでるらしい。

 

風疹に関してもそういう事があって。私自身、息子を妊娠した後、風疹の抗体がないことがわかり「家から出るな」をお達しされたことがあります。私は子供の頃、風疹に確かにかかったそうなのですが、かなり早く治ってしまったらしく、もう一度なる可能性があるかも?と言われたそうです。その後、高校の修学旅行の時、同室の子が高熱を出してその看病をしていたのですが、その後彼女が風疹と判明。私はかかるかも?と思ったのですが、結局発症しませんでした。
なのでそれ以降、母にもう大丈夫だと言われ、それをそのまま信じたのですが、結局抗体はなかった訳で。昔は抗体検査で調べられるという事も知らなかったんですよね。

 

インフルエンザも、抗体ができにくい人や、症状がほとんど出ないのに、抗体がバッチリつく人もいるそうで。↓

 インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。
 言うことは簡単ですが、特に家族や学校のクラスメート等の親しい関係にあって、日常的に一緒にいる機会が多い者同士での飛沫感染を防ぐことは難しく、また、インフルエンザウイルスに感染した場合、感染者全員が高熱や急性呼吸器症状を呈してインフルエンザと診断されるわけではありません。
 たとえ感染者であっても、全く症状のない(不顕性感染)例や、感冒様症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気が付かない軽症の例も少なくありません。

www.mhlw.go.jp

2) 飛沫感染対策としての咳エチケット

 

なので、予防注射、してもしなくても同じなんじゃないの?と感じる人がいる仕組みは理解できますが。しかし、定期接種に関しては、法律で決められているものですので、例え努力義務であったとしても、今の社会の仕組みの中では、予防注射を受けないという選択肢はないと私は思っています。

 

予防接種制度について 東京都福祉保健局

 

もしどうしても受けたくないという方は、社会から遮断された場所で生活されること

お勧めします。そうすれば、誰からも病気をもらうことも、うつすこともないでしょうから。