DORAドラ日記2001⑩ 卒園式

(2002.03.31記)

 

例年よりずいぶんと早い桜が咲いている日に、息子の卒園式がありました。
保育園に着いてすぐに息子を捜したら・・・見つからない?
「どこにいるんだろう?」と思っていたら、最初に私が入った部屋で先生が絵本の読み聞かせをしていた、その集団の中にまぎれ込んでいました。
私はその時先生に挨拶したのに、息子は私の声に気がつかなかったんだろうか?
とにかくお友達の輪から動かずに、ちゃんと座っていました。

どうも信じられない。

 

式の会場には、園児が歩く場所に小さな花鉢が置いてありました。

ううっ、息子は気になってしまわないのだろうか?
先生が「正面の右側の席に座って下さいね。ちゃんとドラくんの顔を見てあげてくださいね」・・、そんな事して、はしゃいで私のところにきたりしないのだろうか。
そんな心配を抱えながら、式は始まりました。


息子はゆっくりですけどちゃんと歩いてきて、私を見つけてニコーッとしました。
でも特に動く事もなく、式の最中もちゃんと座っていられました。ぴっくりですわ。

卒業というと感動の涙はつきものなのですが、息子は笑いの天才児なので
もろちんいろいろとやらかしてくれましたが。


式といっても園長先生などのお話しと、証書や記念品をもらうだけです。
証書をもらう時、名前を呼ばれて園長先生の前にやってきた息子。
「○○ドラくん」と園長先生に言われるとうんうんとうなずく。
「1年間、よく通いました」と言われると自分で拍手っ!

しかも最後に、ばいばいまでしやがって。
・・・・実は園長先生はとても優しいので大好きなのだ!


記念品をもらいに行くときも「~をいただきましょう」と先生が言うたびに
「えっ?何かくれるの?」と反応してねー。

もう私はおかしくっておかしくって(笑)
でもちゃんといろんなものを嬉しそうにもらってきて、またちゃんと座っていられたので、本当に別人に変貌したなぁとつくづく実感してしまいました。

 

もちろん家での息子は、こんなにしっかりしたヤツじゃありません。
でも保育園では「座っている時間は座るのが決まり」であり、それを守る事ができるようになったのだと思います。
もちろん一朝一夕で座れるようになったのではないと思います。
それは保母さんたちが「根気よく、でも絶対に息子に負けないで」指導してくれた賜物だっと思っています。
本当に可愛がってくれた先生たちばっかりです。
いつも息子が抱っこをせがむと嫌がらずにしてくれるお気に入りの先生。
いつもおいしい給食を作っていただいた先生たち。

・・・よく息子かまってもらってたらしいです。
いつも息子が泣いてると「いいよーいいよー」といってかばってくれた優しい園長先生。
いつも厳しく指導していただいたドラ担@2号先生。
でもちゃんと障害の事は理解してくれているので(実は元養護学校の教師)厳しくしすぎないように、ちゃんとフォローもしてくれていたのでした(笑)


そしてずーっと3年間息子を見てもらって、心底可愛がってくれたゆうゆう先生。
実は先生証書を渡すとき、感極まって息子の名前がなかなか呼べませんでした。
そんな先生を見て思わずもらい泣きしそうになってしまった私。

・・・・って普通逆だろがっ!
保育園全てのスタッフの方たちに感謝いたします。

皆さま、どうもありがとうごさいました。