勝ち負けの先にあるもの
スポーツ観戦が結構好きで、特に好きなのが、ツールドフランス、マラソン、そしてW杯だったりします。
でも今回のW杯は始まる前から、失望をしていました。
それは、前哨戦が4連敗だったからとかいう結果のせいではなく、見るも無残にチームがバラバラな状態だったからです。
あ~、またかと思いました(怒)
最近の日本サッカーは、誰が代表になるとか、ポジジョン争いにばから注目が集まり
それをマスコミなどがあおって、妙な空気になってる事が多かったんです。
自分のテリトリーがはっきりしている野球とは違い
サッカーは誰もがシュートを決める事が出来る競技ならではの傾向なのかもしれないですね。
8年前。注目されてはじめていたシュンスケは代表に選ばれなかった。
カズ、ナカタ、シュンスケあたりのポジション争いをマスコミがあおりまくった。
トルシエは、選手をコマとして考え、自分の戦略に合わない選手は切りました。
私は例え結果を残したとしても、納得がいきませんでした。
W杯は4年に1回。4年後の事も考えて欲しいんですよねぇ。
だから今だに私はトルシエは好きになれません。
4年前は、キングの称号がついたナカタが、チームの中で孤立していました。
ナカタの要求の高さに、他の選手がついていけなかったとか
ナカタを孤立させるように仕向けたチームメイトがいたとか、いろんな憶測を聞きました。
ジーコは、自分の考えで動く事を要求しました。でもその水準についてこられる選手はほとんどいなかった。
だって、合格ラインがジーコ自身の水準だもの(笑)
あの人は、サッカーの神様とまで言われた人ですよ~。
そしてナカタは、敗戦が決まった後、あっさりと引退。最後まで個人主義を貫き通した。
ナカタは、自分自身が責任を感じたから、そういう行動をとったのかもしれない。
でもどう考えても、もったいないと思いました。
Jリーグ発足以来、こういう風景を毎回見させ続けられきて、辟易としていました。
実力が世界レベルに届かなかった、Jリーグ以前のほうがよっぽと良かったと思っていました。
全力を出して、みんなが一丸になって戦っていました>伝説のフリーキック
今回もマスコミは「シュンスケVSホンダ」を煽ったり、スタメン争いでまた空気を悪くさせるのかと思っていました。
でも本番になったら、明らかに空気が違ってた。
どうして、ここまでの変化が起こったのか?とても興味深いです。
初戦終了後のインタビューで、選手が口々に言った言葉は「サッカーを楽しむ」という言葉でした。
本当にみんな生き生きとプレーをしていました。
多分、そのあたりにきっかけがあったのでしょうね。
もうこうなったら、結果はどうでもいいっすよ~!!と、叫びながら見ておりましたわ。
よかったぁぁぁ。今回の大会は、本当によかったですよ~。
私がスポーツ観戦が好きなのは、より高みを目指している人を見るのが好きだからなんだと思います。
お笑いが好きなのも、多分同じ理由です。
W杯の優勝は、実力と運も兼ね備えた1チームだけ。
芸人が天下とるというのはもっと大変な事で、運と実力だけではなく「時代に選ばれる」んです。
自分の努力だけではどうにもならない部分が歴然とあります。
人は努力しても、結果が伴わない事はよくあります。でも結果が全てではない。
それを「言い訳」とか「負け惜しみ」と言う人がいますが
その考え方では「結果が出にくいものは、努力しても無駄」という考えになってしまう事があります。
そこに可能性があるのなら、努力はするべきだと思うし、もし結果が伴わなくても
次の誰かが引き継いでくれる事だってあるでしょう。
結局、W杯には縁がなかったシュンスケ。でも、キミが頑張ってきた姿は私は忘れないです。
モリモトにとっては、控えでもW杯を経験した事は大きかったはず。
コマノは、多分どこかでさんまちゃんに招集されるだろうから
おいしくイジられて、笑いで全部吹き飛ばしちゃってもらいなさい~(爆)
クリスマスイブに電話をかけたら、合格確実だよ~♪
4年後もまた、いろんな努力の痕跡を見れる事を楽しみにしたいです。