三原 順

はみだしっ子を発達障害の視点で再読する 番外編「ロングアゴー」

ロングアゴーは、はみだしっ子シリーズの番外編になる作品です。 はみ出しっ子養子編は、かなり込み入った話になってくるので、先にこちらを書こうと思います。理由は、後半に・・・ 話はグレアム達4人をまとめて養子に引き取った医者ジャックの子供時代を…

はみだしっ子を発達障害の視点で再読する 8

「カッコーの鳴く森」 暑い夏。4人は、3週間の教会主催のキャンプに参加することになった。行きのバスの中、サーニンにくっついてきた鳥さんが暴れた時、女の子が突然大声で叫び、パニックを起こした。それがマーシアだった。 教会主催のキャンプなので、…

はみだしっ子を発達障害の視点で再読する 7

「窓のとおく」 エルバージュ奪還後、フーちゃんの別荘に皆で転がりこんでいたが、また住み込みのバイトをすることに。まあ、子どもなのによく働くシーンがある。自由を獲得するための労働なんだが。 今回のバイト先はシーワールド。犬がきっかけで知り合っ…

はみだしっ子を発達障害の視点で再読する 6

「裏切者」 4巻の事件以降の、サーニンの話。 事件が起き、助けを呼ぶ為に、たったひとりでスキーで山を降りていったサーニン。 だがその無謀な行動を責められ、自分の無力さを許せず、鏡を手で叩き壊しそのまま姿を消してしまう。 そんなサーニンを助けたの…

はみだしっ子を発達障害の視点で再読する 5

はみだしっ子を発達障害の視点で再読する 5 「奴らが消えた夜」

はみだしっ子を発達障害の視点で再読する 4

「山の上に吹く風は」 この回では、物語上とても重要な事件が起こる。 ひとりの男が、マックスが撃った拳銃で死んでしまうのだ。 山の頂上に行きたいと思い立った4人が、悪天候の中バスに乗車。 その中に、逃亡中の銀行強盗が紛れ込んでいたり、売れないク…

はみだしっ子を発達障害の視点で再読する 3

「残骸を踏む音」 マックスがお墓を見ていたら、おじいさんに勘違いをされてしまい、そこで亡くなった人の日記を預かってしまう。 書いてあった住所に行ってみると、その家の母親は、未成年の家出娘を騙して 売春婦として斡旋しているあくどい商売をやってい…

はみだしっ子を発達障害の視点で再読する 2

「階段のむこうには」 グレアムが家を出るまでの経緯。 父親は有名なピアニスト。 とにかく、相手が自分の思い通りにならない事を絶対に許さない。相手の気持ちや事情はお構いなしである。 特に家族に対しての要求は度を越えており、怒りにまかせて暴力をふ…

はみだしっ子を発達障害の視点で再読する 1

「われらはみだしっ子」 グレアム、アンジー、サーニン、マックスの4人の出逢いから。 親から愛をもらえなかった子どもたちが、愛してくれる人(恋人)を探そうとする。 でもオトナは、親の元に戻すことが、子どもにとって一番なのだと言う。 そして彼らは、…

はみだしっ子を発達障害の視点で再読する・・・前に

三原順先生が亡くなってから、もう20年も経過してしまいました。 今年はイベントもあり、今の時代こそ三原順が読まれるべきと言われる方も多数おられます。 そんな中、あーそうだと思いだした事、それははみだしっ子に登場するクークーの事でした。 10代に読…