はみだしっ子を発達障害の視点で再読する 1
「われらはみだしっ子」
グレアム、アンジー、サーニン、マックスの4人の出逢いから。
親から愛をもらえなかった子どもたちが、愛してくれる人(恋人)を探そうとする。
でもオトナは、親の元に戻すことが、子どもにとって一番なのだと言う。
そして彼らは、旅に出る。
【キーワード】
血が繋がっているだけで、親子といえるか?
子どもは親の元で育つことが絶対に幸せなのか?
「動物園のオリの中」
誰もが人の目を気にしながら、日常を過ごしている。
それが社会のルールだから。
そのルールを守らない人は、それだけでコミュニティから断罪される。
だからコミュニティの中でうまくやっていくためには、言葉を飲み込んで
生活していかなけばいかなくなってしまう。
現代はこの状態がもっと進んできて、他人への興味すらなくなってるんじゃないかな?
この回でマックスが言った言葉。
宿主のレディローズに、アンジーが「年増!」と言うと、マックスそのまま真似て「年増!」って言っちゃう(笑)
発達障害にありがちなシーンだけど、最初の設定年齢が、グレアム、アンジーが7〜8歳。
サーニン、マックスが4〜5歳なので、普通の子どもでもありがちな話だと思う。
【キーワード】
社会の常識という檻(人間動物園)
職業差別。
「だから旗をふるの」
アンジーが家出をした経緯が語られている。
彼は私生児で、父親は不明。
ママが大好きアンジーだが、母親が女優の夢を捨てることができずに捨てられる。
小児麻痺のため、足が悪い。
【キーワード】
自分の都合で、子供をかわいがる親
子供よりも仕事を優先する親
「雪だるまに雪はふる」
サーニンが家出をした経緯か語られている。
父親と祖父が、家庭内で毎日誹謗中傷しあっている。
ふたりの間に板挟み状態になり、反発することもできず、精神的に追い込まれていく母親。
その結果、母親の精神が壊れてしまい、サーニンの事すらわからなくなった状態で亡くなってしまう。
サーニンはその事実を受け止められず、言葉を話さなくなってしまう。
何の反応もしなくなったサーニンを、父親は世間体を気にして地下牢に閉じ込める。
その後、アンジーに救出され、家をでることになる。
【キーワード】
自分の意思をもたず、人の言いなりになり続けた結果の崩壊。
自宅監禁。幼児虐待。
PTSD(母の幻覚を見る)