専門家の選択

(2001.8.29記)

 

まず子供が自閉症と言われても親はすぐには納得できないと思います。

私たちもそうでした。特に主人はものすごく怒っていました

(大抵父親は怒るモノらしい)
ですから、診断を下した先生以外の病院へ行き「検査」を行いました。
自閉症」と診断されても、まず検査で証拠がでる事はありません。

息子ももちろん何もでませんでした。
その上担当医師は「本当に大学病院の先生は断定されたのですか?」とまで言いました。

 

その時私は感じました。
「なるほど。この子をいろいろな病院に連れていっても、きっと病院の数だけ診断がでるに違いない」
自閉症と診断されていろいろな本を読んだのだけれど、どうも本に書いてある事は
息子に当てはまらない事が多いのです。だから病院に時間を費やすのは無駄なような気がしたのです。
 
でも同時にこの時期には、この子が「普通の発達」をしているとも思わなくなっていました。2歳頃からいわゆる「社会性の障害」が顕著になっていたからです。
「何かはわからないけど発達障害があるには違いない」
それがどういった障害なのかをもちろんもっと詳しい事を知りたいとも思いました。
でも医者に振り回されるのであれば「専門家なんていらない」と思ったのです。
 

本を読んだりもしましが、結局1番頼りになったのはインターネットでした。
自閉症にもいろいろなタイプがいて、療育方法もたくさんあって、いろいろなお母さんたちがいて(笑)
私はネットでほとんどの情報を得る事ができました。
私にとっての専門家は「インターネット」だったのかもしれません。

 

もちろん息子に直接関わってくれた専門家もいます。でもみんな「療育の現場の先生」たちです。診断名より子供の特徴を早く掴んで、日々の生活を楽しくさせる事のほうが大事だと思ったからです。
 
でも息子が就学するこれからは「診断名」が必要になってくると思います。
・・・でも未だに先生によって意見が分かれると思う。
それを考えると、とーっても気が重い(笑)